摩利支天のスピリチュアルな意味

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摩利支天は、日本では武運長久や必勝祈願の神様として知られていますが、そのルーツはインドにまで遡ります。

この記事では摩利支天がどのようにして日本に伝わり、人々に信仰されるようになったのか、その歴史と特徴について紹介。

ご利益やスピリチュアルな意味についても紹介します。

 

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摩利支天とはどんな神様?

インドの女神マーリーチ:陽炎と光の女神

摩利支天の起源はインドの女神マーリーチです。

マーリーチという言葉はもともと「陽炎」や「光線」を意味します。女神マーリーチは太陽や月の光、暁の光を象徴します。

古代インドの聖典であるリグ・ヴェーダに登場する暁の女神ウシャスと深い関係があります。ウシャスの光が闇を払い隠された宝を現すように、マーリーチもまた神秘的な力を持つと信じられていました。

マーリーチの姿

マーリーチの姿は私たちがイメージする仏像とは少し異なり、このような姿をしています。

マーリーチ

  • 三面六臂: インドのマーリーチは三つの顔と六本の腕を持つ姿で描かれることが多く日本の仏像にもその特徴が受け継がれています。
  • 猪の顔: 左の顔はインド神話に登場する猪の神「ヴァラーハ」の姿をしていることがあります。ヴァラーハは世界を創造した神であり、宝の番人としても知られています。
  • 多くの持ち物: 弓矢、針と糸、剣など、様々な武器や道具を持っています。これらの持ち物は、摩利支天の力や役割を表しています。

 

インドの女神:強さと神秘

インド神話では女神は非常に重要な役割を果たし、多くの女神が活躍します。特にドゥルガーやカーリーのように悪魔と戦う勇猛な女神も人気でした。

 

摩利支天もその系譜を継ぐ強くて神秘的な女神の一人です。弓矢や剣を手にし敵を打ち倒す姿は、武神そのものです。

 

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摩利支天:インドの武神から日本の仏教へ

日本へ伝わる:武士に愛された武神

マーリーチはインドから中国を経由して日本へ伝わり、摩利支天と呼ばれるようになりました。

平安時代に日本に伝わり、鎌倉時代以降は武士の間で信仰を集めるようになります。その理由は摩利支天が持つ「陽炎のように姿を隠す」という神通力です。戦場で敵に見つからないようにと願い、護身の神として崇められたのです。

摩利支天の姿:独特な容貌と多くの持ち物

マーリーチはインドから中国へ伝わる過程で摩利支天という名前に変わり、中国風の服装や姿に変化しました。

日本ではさらに様々な姿に変化していきます。

  • 仏教的な姿: 菩薩のような穏やかな表情の像も存在します。
  • 武神としての姿: 戦国時代には、武士に信仰され、勇ましい姿で描かれるようになりました。
  • インドの原形を留める姿: 禅居庵摩利支天堂の像のように、三面六臂で猪の顔を持ち、七頭の猪に乗った姿など、インドのマーリーチに近い姿も残っています。

猪との深い関係

摩利支天は猪と深い関係があります。

  • 猪は眷属: 摩利支天は猪を眷属として従えています。
  • 猪の顔: 摩利支天自身も猪の顔を持つことがあります。
  • 七頭の猪: 摩利支天は七頭の猪に乗っている姿で描かれることもあります。

インドでは猪は力強さや生命力の象徴です。神々の乗り物としてしばしば登場します。

数字「7」の持つ意味

インドでは数字の「7」は完全や秩序を表す神秘的な数字とされていました。摩利支天だけでなく他の神々も七頭の動物を従えていることがあります。

摩利支天の信仰がもたらしたもの

摩利支天の信仰は武士だけでなく、一般の人々にも広がっていきました。人々は摩利支天に様々な願いを託しその加護を期待しました。

  • 武運長久: 戦場で勝利を収め、無事に生還できるよう祈願しました。
  • 財運上昇: 富や財産を授かるよう祈願しました。
  • 無病息災: 病気をせずに健康で長生きできるよう祈願しました。

 

なぜ人気が出たの?

  • 護身・隠身の力: 戦国時代には、戦場で敵に見つからないようにと願い、多くの武将が信仰しました。
  • 財運をもたらす力: 隠された宝を見つける力があるとされ、財運をもたらす神様としても信仰されました。

摩利支天のご利益

  • 人、獣、悪霊から身を守る: 災いや危険から守ってくれます。
  • 盗難、水難、火難を避ける: 不幸な出来事から守ってくれます。
  • 財を得る: 隠された宝を見つける力があるとされ、財運をもたらします。
  • 亥年生まれの守護本尊: 猪を眷属としていることから、亥年生まれの人を守護します。

摩利支天の真言

摩利支天の真言を唱えることで摩利支天の力を借り、願いを叶えてもらうことができるとされます。

真言:オン・マリシエイ・ソワカ

意味: 「ああ摩利支天様、心から信じますので私の願いをお聞きください」

 

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摩利支天のスピリチュアルな意味

摩利支天が象徴するもの

  • 隠遁と変容: 陽炎のように姿を現したり消したりする摩利支天は、変化と変容を象徴します。困難な状況から抜け出し、新たな自分へと生まれ変わる力を与えてくれると考えられています。
  • 保護と守護: 災いから身を守り、願いを叶える力があると信じられてきました。特に、戦場においては、兵士たちの守護神として崇められ、勝利をもたらす力があるとされていました。
  • 財運と富: 隠された宝を見つける力があるとされ、財運をもたらす神様としても信仰されてきました。
  • 女性性の力: インド神話における女神としての側面から、女性性の力、特に創造性や直感力を象徴しているとも考えられます。

摩利支天が与えるスピリチュアルな影響

  • 自己変容のサポート: 過去の自分から解放され、新たな自分へと生まれ変わることをサポートします。
  • 困難を乗り越える力: 困難な状況に直面した時、勇気を与え、乗り越える力を与えてくれます。
  • 目標達成: 願いを叶えるためのエネルギーを与え、目標達成をサポートします。
  • 直感力の向上: 内なる声に耳を傾け、直感力を高めることで、より良い選択をすることができるようになります。

 

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摩利支天をお祀りするお寺

日本三大摩利支天

日本三大摩利支天とは、古くから人々に崇められてきた摩利支天を本尊とする寺院のことで、それぞれが特徴的な歴史と信仰を集めています。

  • 徳大寺(東京都台東区上野アメ横内):日蓮宗。聖徳太子作と伝えられる摩利支天像を祀っています。上野という交通の便が良い場所にあり、観光客にも人気のスポット。江戸時代から多くの人々が参拝に訪れました。
  • 禅居庵(京都府京都市東山区の建仁寺内):臨済宗。建仁寺という由緒ある寺院の中にあります。三面六臂の迫力ある摩利支天像が特徴です。インドの原形に近い姿を残しており、密教的な雰囲気が漂います。
  • 宝泉寺(石川県金沢市子来町):真言宗。前田利家や加賀藩ゆかりの寺院。前田利家の守本尊として知られる摩利支天像を祀っています。護摩法が盛んに行われており神秘的な雰囲気を味わえます。

 

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